デートに誘うタイミングは相手が疲れている時がチャンスらしい。本当にそうなのか?
モンマス大学の研究
2012年にモンマス大学が行った研究がある。
Pick me up: Ego depletion and receptivity to relationship initiation
99人の男女(全て同性愛者)に短いエッセイを書くように指示して、2つのグループに分けて実施した。
1つのグループには、自由にエッセイを書いてもらい、もう片方のグループにはEから始まる単語を使わずにエッセイを書いてもらった。つまり、後者の方が頭(理性)を使うようにさせた。
その後、美男美女の写真を被験者に見せて、この人からナンパされたらついていきますか?と質問した。
そうすると、後者の頭を使ったグループの方が前者の頭をあまり使わなかったグループより30%ほど多くイエスと答えたそうだ。
つまり、脳の判断能力を酷使したグループの方が誘いを断れなくなったという研究結果になった。
これ、美男美女という所もポイントである。疲れている時に、いいなーと思っている異性にデートを誘われるとOKしてしまうということだ。
Ego Depletionという考え方
この研究結果は、Ego Depleionという考え方に基づいている。
Ego Depletionとは、自分の感情を押し殺すといった理性的な行動を行えば行うほど、理性を使うためのライフが削れていくという人間の性質だ。
仕事などによって理性的な行為を行った後は、Ego Depletionによっって理性のライフが消耗している事で、欲望に赴くままの行動をしてしまいがちになるという研究がある。
今回の実験もその性質に基づいたものになっている。
相手が疲れている時に誘うのがポイント
話は戻って、この研究に基づくならば、大変な作業を終えた時や、試験の後、仕事の後など、頭が疲れた時にデートに誘った方が相手がイエスという確率があがるということだ。
具体例
朝や昼に「ご飯に行かない?」と誘うよりも、大変な仕事を終えた後とかに御飯を誘ったり、仕事終わりに栄養ドリンクなどの差し入れを渡しながら、「今週の金曜日の夜空いてる?」っというようにさらっと誘ってみると効果が高い。
エサで釣るというよりかは、人間は何かをもらうとお返ししなくちゃいけないと思う生き物であり、何かをもらった直後はイエスと言いやすくなる。これを、返報性の法則と言う。
(この本に詳しく書いてある)
とにかく!疲れている時に誘ったり声をかけたりするのは悪いから翌日まで持ち越そうとか、今あんまりガツガツ言うと嫌がられるかなーとか考えるのはもったいないということだ。