心理学かどうなのかもはや悩むところですが、DaiGoさんのお話は、心理学カテゴリに入れておきます。今回は、投資でうまくいく人いかない人の特徴を、房広治という投資、金融の専門家が自身の経験をもとに話してくれています。
投資で成功している人の特徴
投資で成功している共通の特徴は、マクロの掴みがうまい。
マクロの掴みを間違えると、マイクロのところで正しいことを言っていても逆風の中を走っているようなので、成功はかなり難しい。
例えば、不動産はマクロの掴みで言えば、人口構成比や移民の政策からして、日本の不動産に対して投資をすべきではない。
もともとの経済学の定義でいうと、マクロとは全世界、マイクロは個人の行動のこと。
世界中で見ると、普通の投資の教科書の第1ページに入ってくるのは、みなさん働きだしてある程度キャッシュフローが入ってきたら、不動産買いましょうってなってる。
普通のイギリス人が就職した場合にまず小さな家でもアパートでも買う。それはなぜかというと、アパート代を払うよりも長期的にはイギリスの移民政策からすれば、不動産の価値はあがると予想されるから。また、賃料として払っているものの方がリスクを取っていないから、リスクを取って不動産を買っていない人よりも手数料を払わされる。
だいたい、オリンピック近くまでその開催国の不動産は上がるが、終わった途端に下がる。全体で見てどうなのかという話、つまりマクロの話で捉えなければならない。
投資で失敗する人の特徴
失敗する人の共通点。競馬とか競輪とか博打が好きな人は自分が賭けた金額の25%は場代、後の75%を勝つ人負ける人で分ける。宝くじは50%程度のリターンの期待値である。
そういうのにはまる人は投資行動としては最悪。
カジノとか長い時間で遊べるものは娯楽としていいからまだいい。
しかし宝くじのように一回買うことの作業だけで50%も資金が奪われることはおかしい。
だからそういう考えを掴めない人は、マクロの流れを掴めないから失敗しやすい。
ある程度娯楽気分で投資をするのであれば、オンラインの証券やFXなんかは悪くない。なぜなら、FXはゼロサムなのでなおかつ手数料0.003%くらいしか取られないので、ほぼ100%還元されるので。
ウォールバフェットは、一回投資したら二度と売らないと言っている、それは手数料の理論。
マクロの掴みがうまかったケインズの話
マクロの掴みがうまい人の特徴は、ケインズという学者がわかりやすい。
彼は投資がうまかったが、一番儲けたものはドイツマルクの空売り。
ケインズは第一次世界大戦で負けたドイツに対してフランスが被害を受けたのでけしからんということでドイツを借金漬けした。ケインズは、フランスはドイツを借金漬けにしたところで取り返せないし、フランスのためにはならないと言ったが、フランスには聞いてもらえなかった。そして、ケインズはドイツは破綻するからといってドイツマルクを空売りして大儲けした。
今の世界の情勢は当時のドイツとそっくり。IMFレポートによれば、トランプがめちゃくちゃして米ドルが暴落する可能性がある。
日本は政治の財政赤字GDPは約200%であり、誰かがこれを指摘したら破綻する可能性あり。
イタリアも破綻するかもしれない。
中国はそもそもIMFの統計の取り方怪しくて破綻する可能性ある。
英国はブレグジッドでダウングレードである。
どっかどれか一つ、例えばドルが本当にダメになったとしても、他がベンチマークになるやつが現れて、全部ベンチマークにならないってことが考えられる。こういうマクロの掴みをするとどこで儲かるかがわかってくる。