今回は、人生の目的を持つことが眠りの質にどのように影響を及ぼすかという研究をご紹介します。
眠りについての研究。
2017年にノースウェスタン大学が行なった実験があります。
https://sleep.biomedcentral.com/articles/10.1186/s41606-017-0015-6
825人の認知症のない高齢者(アフリカ系アメリカ人428人、白人397人)を集めて、睡眠の質と睡眠時無呼吸、レストレスレッグス症候群(RLS)、レム行動障害(RBD)の症状を評価する32項目をチェックしました。
また、Ryff&Keyesの「心理的幸福」の尺度から修正された10項目の尺度で、人生の目的についての評価チェックも行いました。
人生の目的を持つことが重要。
結果として、生活の中で人生の目的のレベルが高いほど、睡眠の質が高かったそうです。また、睡眠時無呼吸症候群のリスクの低下も見られました。
このことから、人生の目的を持つことは、身体的にも精神的にも非常に良好な状態に人間を近づけることがわかりますね。そのおかげで睡眠の質が上がるというのはイメージできるかなと思います。
ただ、これは高齢者を対象(しかもアメリカ人)とした実験結果であることを留意しなければなりません。
自分の状況に当てはめてみる。
僕もたまに夜更かしをしたりして、無駄な時間を過ごしてしまって寝不足になることもありますが、その原因はまさに、自分の人生の目的が薄れることだったなと思います。
人生の目的が曖昧だと、毎日何をすべきなのかも不明瞭になってきますよね。
そうやって睡眠不足になりがちな時こそ、改めて人生の目的を再考する機会を作ることも大事なんじゃないかと思います。