貧乏ゆすりって名前の通り、ネガティブな印象がある。
しかも静かな環境とかで貧乏ゆすりをしていると気が散って仕方ないので、僕も好きではないのが本音。
しかし、貧乏ゆすりは身体にいいことは、医学的に証明されているようだ。
貧乏ゆすりは死亡リスクを低下させる
英ロンドン大学の研究者らが行った研究で、長時間座っている状態の人でも貧乏ゆすりをよくする人は死亡リスクが高くならなかったようだ。
米予防医学会誌「American Journal of Preventive Medicine」で、2015年9月23日に掲載された発表によると、
・1日7時間以上座っている人は、5時間以下の人に比べ、死亡リスクが1.3倍となっていたが、貧乏ゆすりの頻度が中~高の人は、7時間以上座っていても死亡リスクは増えていなかった。
・座っている時間が5時間以上6時間未満の人が貧乏ゆすりをしている場合、死亡リスクは低下していた。
ということ。
(1999~2002年の間に、37~78歳の英国人女性1万2778人の座っている時間と貧乏ゆすりの有無、頻度、それらの死亡リスクとの関係を調査した。貧乏ゆすりの頻度は、回数で「低(ほとんどしない)」「中(たまにする)」「高(よくする)」に分類した)
参考文献
Sitting Time, Fidgeting, and All-Cause Mortality in the UK Women's Cohort Study. DOI:10.1016/j.amepre.2015.06.025 PMID:26416340
エコノミークラス症候群
医学部でも習いますが、エコノミークラス症候群というものがある。
ずっと座り続けることによって、下肢に血液が留まり続けることで、血栓ができてしまい、その血栓が肺に行ってしまって、詰まってしまう病気である。
おそらく座り続けることが多い人は、この静脈血栓ができやすく、それに伴い、死亡リスクが高くなってしまう。
貧乏ゆすりはそういう死亡リスクを下げるのに有効であり、一概に貧乏ゆすり=悪!と決めつけてはいけないように思う。
長時間座る際には足の運動を定期的に行おう!
長時間座る必要がある場合、足の運動は積極的に行った方が良さそうだ。
定期的に足の運動やストレッチをして、足の血流を停滞させないように気をつけよう。
周りに迷惑がかからないよう配慮し、貧乏ゆすりを行うのも効果的かもしれない。