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人はなぜ不機嫌になるのか?感情を押し殺したり自己犠牲した時に生じるEgo Depletionについて。

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ストレスがある閾値を超えた時

みなさんも経験あると思いますが、ある一定のストレスレベルを超えた時に、コントロールできないくらいのイライラが押し寄せてくることが僕にはあります。

例えば、人に気を使いすぎまくってから、自分のプライベートな時間を取れない時に、僕は貧乏ゆすりとため息が止まらなくなることがあります。

そういう自分を変えたいと思って、この記事を書こうと思いました。

どうやら、不機嫌の原因はEgo Depleionという考えに基づいていることが最近の研究でわかっているようです。

 

Ego Depletionとは?

Ego Depletionとは、自分の感情を押し殺すといった、自分の本心を抑える行動を行えば行うほど、理性を使うためのライフが削れていく性質を指します。

 

理性にはキャパ(限界)が存在する

Ego Depletionという考えに基づけば、理性にはキャパ(限界)が存在するということです。不機嫌になる理由はまさにこれです。

理性的に無理をしすぎると、ネガティヴな思考や感情を回避することが難しくなり、それが不機嫌につながります。

それを根拠づけるような研究が2006年に行われました。

Violence restrained: EVects of self-regulation and its depletion on aggression

5つの実験

実験1は、枯渇した人々が枯渇していない人々よりも挑発に反応してより積極的に行動するであろうことを単に実証しようとしました。実験2および3は、攻撃的衝動が挑発によって刺激された場合にのみ(自我枯渇の直接の結果として攻撃性が増加するのとは対照的に)、攻撃性のこの増加が起こったことを示すことを目指した。実験4では、実験室以外のシナリオにおける仮説的反応にWndingsを拡張し、特性の自己管理が緩和的な役割を果たすことができるかどうかもテストしました。実験5は、個人的な経験についての自伝的な物語を使ってパターンを確認することによって、外部の妥当性を高めることを目指した。

研究チームは被験者に対し、チョコレート・ドーナツに手をつけず数分間我慢するよう指示しました。

その後、我慢をさせたボランティアの被験者たちに侮辱的な行為を行いました。

そして、指示を守ってドーナツに手をつけなかった被験者のほうが、屈辱に対して攻撃的な反応を示す傾向が強かったそうです。

この研究からわかることは、自己規制の能力の枯渇によって(特に侮辱的な挑発の後)、攻撃的な反応が起こるということです。

論文のまとめには以下のような内容が書かれていました。

社会的な承認と個人的な自由の安らぎでしばしば報われるので、人々は通常においては、積極的な衝動をコントロールすることができます。

しかしながら、自主規制の枯渇は積極的な抑制のために、この能力を妨げる場合があります。

人々は、自主規制の枯渇により、積極的な衝動を制御することを一時的に実行することができなくなります。慢性的に自制心の低い人々は、特に被害を受けやすいかもしれません。

攻撃性に関するほとんどの研究では、攻撃性の原因と増加を調査し、社会心理学者は非常に多くの原因を特定しています。

それらの多くは、欲求不満、メディアの暴力、負傷した自尊心、快適さの欠如、暑さなどを経験したことがない出来事などが原因であり、自制心の重要性を示しています。

しかし、「攻撃を防ぐための自主規制による抑制の力と重要性」を高く評価することから来る肯定的な意味合いもあります。

攻撃の根本的な原因が根絶するのが難しいかもしれないとしても、攻撃的な衝動を乗り越えるために人々の能力を強化することを学ぶことができれば攻撃は減らすことができます。

暴力の根源はたくさんありますが、それらに対する自制心もまた強くて効果的です。

 

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