脳下垂体の前葉から分泌されるホルモンには、甲状腺刺激ホルモン、副腎皮質刺激ホルモン、黄体形成ホルモン、卵胞刺激ホルモン、成長ホルモン、プロラクチンがある。
脳下垂体前葉ホルモンの役割
甲状腺刺激ホルモン(TSH):甲状腺に結合して甲状腺ホルモンの産生と分泌を促進する。
副腎皮質刺激ホルモン(ACTH):副腎皮質に働いてコルチゾールとアンドロゲンの合成を促進する。
卵胞刺激ホルモン(FSH)と黄体形成ホルモン(LH):まとめてゴナドトロピンと呼ぶ。卵巣や精巣に作用するホルモンで女性では卵胞の発達、排卵、黄体形成を促進し、エストロゲン・プロゲステロンの分泌を促進。男性においてはテストステロンの分泌を促進、精子形成を促進する。
成長ホルモン(GH):成長を促進する。多いと巨人症になる。
プロラクチン(PRL):乳腺細胞で乳汁の産生を促進する。ただし、射乳はオキシトシンの働きである。
(プロラクチン産生腫蕩では女性の場合、月経不全・無月経・乳汁漏出などがみられ、不妊症になる。)
オキシトシンに関しては以下の記事を参考に。
下垂体前葉ホルモンはゴロで覚えよう!
「幸福の黄色い卵、成長してプロになる」で覚えよう。
幸:甲状腺刺激ホルモン
福の: 副腎皮質刺激ホルモン
黄色い: 黄体形成ホルモン
卵: 卵胞刺激ホルモン
成長: 成長ホルモン
プロ: プロラクチン
脳下垂体後葉ホルモンもゴロで覚えよう。