脳下垂体後葉ホルモンの合成と分泌
脳下垂体後葉からはバソプレシンとオキシトシンが分泌される。
これらのホルモンは、下垂体後葉で作られているわけではなく、視床下部の視索上核・室傍核という神経細胞にて産生された後に、軸索を通って後葉に貯蔵されて、分泌される。
バソプレシン・オキシトシン
バソプレシン
バソプレシンは腎臓の集合管細胞V2受容体に結合して水の再吸収を促進する。
その結果、尿量が減少し、体内の水分を保つ。
多く分泌されすぎてしまうと血漿浸透圧が低下、分泌されないと多尿、脱水という症状が起こる。
オキシトシン
オキシトシンは乳腺の平滑筋を収縮させ、乳汁を乳管、乳頭へ分泌させる働きがある(これを射乳という)。
また、子宮の平滑筋を収縮させることにより分娩の進行を早めたり、胎盤盤出後の出血を抑えるは働きがある。
下垂体後葉ホルモンはゴロで覚えよう!
下垂体後葉ホルモンは、後ろにおばけで覚えよう。
後ろ: 後葉
お: オキシトシン
ば: バソプレ