褐色細胞腫とは、副腎髄質から生じるカテコールアミン産生腫瘍である。
症状の頭文字から5H病ともいう。
高血圧(Hypertension)
高血糖(Hyperglycemia)
代謝亢進(Hypermetablism)
頭痛(Headache)
発汗過多(Hyperhydrosis)
この5Hは覚えなければならない。
治療としては腫瘍摘出術が第一選択である。
術前に十分量のα1bブロッカーやβブロッカーを投与し、血圧コントロールを行う。
α1ブロッカーを投与して血管拡張させ、不整脈や頻脈が生じたらβブロッカーを投与する。
β1ブロッカー単独投与は血圧上昇を招くため禁忌である。