たまには英語のエビデンスのある文献を読んで、ふむふむ納得したいものです。
自分を変えるためには何が手っ取り早いか?
よく自分を変えるためには、意識を変えろ!とか環境を変えろ!とか行動を変えろ!とか言われますよね。実際どうしたらいいんでしょうね、っていうのを考える記事にしております。
結論から言うと、性格、つまり自分自身を変えたいのならばまずは、行動を変えましょう。そして、行動が自然に変わる方法のひとつとして、「見た目を変える方法」があることをご紹介します。
服の選び方で能力が変わる
まず、あらかじめ言っておきますが、絶対にこの服がいいよ!というものはありません。ただし、服の選び方で能力まである程度変わってしまうので、自分の仕事やキャラに合わせて服を選んでいかなくてはなりません。
こうやって言っているのはエビデンスがあるからです。Northwestern(ノースウェスタン)大学でEnclothed Cognition(エンクローズドコグニション)という研究が2012年に行われました。
Mind Games: Sometimes a White Coat Isn’t Just a White Coat
ENCLOTHED COGNITION: PUT ON YOUR POWER!
その服がどんな服かを知っている、また知られていることで能力が発揮される。
Northwestern大学の研究でわかったことは、「実際に(その人が)その服を着て、その服の象徴的な意味を知っている場合にのみ能力が高くなる」ということです。
例えば、白衣は医者が着るということをみなさんは知っていますよね。そうやって白衣=医者という認識がある人間がたとえ医者でなくても、白衣を着ることで医者のような記憶力や判断力を発揮できるようになるようです。
これは、その服が周りにどう見られているか、そして自分自身がその服をどう見ているかということに影響されるみたいです。
具体的に行われた3つの実験
最初に行われた実験で、58人の学生にランダムに白衣または私服を着させました。 それから、注意力テストを受けさせたところ、白衣を着た人たちのミスは、私服を着た人たちの約30分の1のミスしかなかったということです。
2回目の実験では、74人の学生をランダムに医師の白衣を着るグループ、画家の服を着るグループ、医師のコートを見るグループに分けました。それから彼らは間違い探しゲームを行いました。持続的注意を計るテストです。
最も良い結果を出したのは医者の白衣を着たグループで、画家の服を着ているグループと医者の白衣を見るグループでは結果に差がなかったようです。
3回目の実験では、服のような物理的アイテムを見ることが、本当に行動に影響を与えるのかどうかを調べました。
学生は、医師の白衣を着るグループ、画家の服を着るグループ、医師の白衣をずっと見るグループに分け、 3つのグループすべてに服についての考えについてエッセイを書かせました。
その後に、注意力テストを行ったところ、この場合もやはり、医師の上着を着たグループが最も結果が良かったようです。
衣服は身体と脳に侵入し、着用者を別の心理状態にしている。
以上の実験でもわかるように、テーマ性のある服を着ることで、その自分自身能力がマッチするようになるようです。スーツを着ると、なんかシャキッとするなぁという感覚は誰にでもあると思います。
まが、人間は何を想像するかで僕らの行動はけっこう変わるということがこの実験からわかります。
服装にはそういう役割が染みついていて、服を着ることによって自分のイメージが変わり、行動が変わっていきます。
具体的な服の選び方
自分がどうなりたいか、また自分が所属している業界において何を求められているかで服の種類を決めるのが良いと思います。
例えば、IT業界の人達でスーツをバシっと決めている人はなかなかいません。それは彼らがラフな格好で動きやすさやフットワークを売りにしてやっているからです。
例えば、保険の営業マンだったら、こういう服を着てそうだなっていう、そういう一般的なイメージに沿った服装を着ると、親近感が湧いて契約に結びつけるようになるなーっといった感じですかね。
自分の場合
この研究を知って、ある意味ブランド服を着ることは効果があるんだなぁと感じました。多分、ブランドの力ってEnclothed Cognitionが絡んできますよね。アバクロの服を着こなしている人はやっぱりお金持ちとか仕事できそうな社会人のオフな服装に見えますし。
僕の場合、まだ医大生ということで、服はやっぱりユニクロじゃなくてラフなブランド服を着て勉強していきたいなと思いました。頭がいいやつって大抵ブランド服着てますからねw