メッケル憩室は、回盲部より数十センチ口側の小腸にできる先天性の真性憩室である。
(看護roo!より画像引用; https://www.kango-roo.com/sn/a/view/6175)
卵黄管の名残りと言われていて、全人口のなかでも2%くらいの人にみられる。
メッケル憩室においては、約20%の頻度で胃粘膜の迷入を認める。憩室の内腔が異所性の胃粘膜で覆われる構造を取っている。
→胃粘膜から胃と同じように胃酸を分泌する。(壁細胞)
→メッケル憩室には防御因子が存在しないため、容易に消化性潰瘍となり、出血してしまう。
→この出血 は、一度に大量に出ることが多く、痛みなどの前触れなく突然に殆ど血液そのままの状態で下血する。
よって、メッケル憩室では免疫学的便潜血で陽性になることも覚えておかなければならない。